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トラック

ダウンヒル用トラックについてのあれこれ。

タイプ

キャスト

ふつうのトラック。鋳造。安い。

フォージド

ちょっといいトラック。鍛造。

プレシジョン

とてもいいトラック。CNC加工。

「初心者こそプレシジョントラックを使え」 「いや、初心者がプレシジョンは無駄」など議論が絶えない。

ベースプレート

ベースプレートアングルが何度かが重要。 よく目にするのは45°とか50°とか。 トラックによっては調整機能が付いてる。 付いてないトラックはアングルライザーで変える。

前後で違うアングルというのもふつうにやる。 リアのアングルを減らすと、

  • 安定感が増す。
  • 旋回の中心がデッキセンターからリア寄りになる。
  • 旋回時にリアがフロントより内側のラインをトレースする。

ようになる。

ハンガー

トラックのサイズがミリメートルで表記されているときはハンガーサイズ、 インチで表記されているときはアクスルの長さ。

トラックやウィールやデッキを新しく買うとき、 レールマッチがどんな具合になるかは次の式で確認できる。

足回り全幅(mm) = ハンガー幅(mm) + ウィール幅(mm) + 24(mm)

例えばCaliber III(158mm)にモンヌメ(56mm)を付けると、

158 + 56 + 24 = 238(mm) ≒ 9.4(inch)

となるので、9.4"幅のデッキにだいたい会う。 (モンヌメはオフセットしてるウィールなのでその辺は注意)

ハンガー幅が狭いほどグリップ力と操作性が上がるのでレース向き、 広いほど安定性がありミスも許容されるのでフリーライド向き。

レーキ

ピボット軸とアクスル軸のオフセット量。「mm」で表記される。 大きいほど機敏な操作性になる。

Paris v3は2~3mm(正確な情報が公開されていない)、Caliber 3は5mm。 Aeraはモデルごとに様々(ソース):

  • K3 - 1.5mm
  • K4 - 4.5mm
  • K5 - 2.5mm
  • p2 - 5.0mm
  • K6 - 5.5mm

ピボット

ハンガーとベースプレートの接点。

ピボットブッシュは良いものに替えよう。

トラックによってはピボットがブッシュではなく、 球面ベアリングを採用している。(Rogue ZM1とか)

ブッシュ

ハンガーとベースプレートの接点その2。

トラックのターン性能・フィーリングが決まる。

詳細: HOWTO: セッティング > トラック > ブッシュ

インサートブッシュ

キングピンとハンガーの隙間を埋めるパーツ。

あるのと無いのとではトラックの動きの安定性・正確性が段違い。 Paris V3でもPat's Risersのインサートをぶち込むだけでセンタリングがくっきり。

Caliber 3はインサートブッシュの代りにVenomのプラグバレルを採用してる。 プラグバレル以外を使いたいときはPat's Risersのインサートを使おう。 Caliber 3プレシジョンは88 Wheel Coのドーナツインサートを採用してる。

ピボットと同じように、トラックによってはここに球面ベアリングが採用されている。 でもそのタイプはキングピンへのストレスが大きく折れることがあるため、 まめにキングピンを交換しないといけないとかなんとか。

主なブランド

Aera

Kevin Reimerが自分が使いたいトラックを開発するためにやってる。 80mphで走っても大丈夫な品質で作られてる。

ベースプレート、ハンガー、アクスルなど 好きなパーツを組み合わせてオーダーできるカスタマイズ性の高さが特徴の1つ。

Caliber

リアム・モーガンがやってるブランド。

Caliber 3はキャストながら高品質・高性能。 それなのに日本に入ってこないのはCaliber 2(レーキレス)が日本でウケなかったから?

Caliber 3 PrecisionCaliber 3プレシジョンはプレシジョンなのに安い。

詳細: HOWTO: セッティング > トラック固有 > Caliber III

Paris

みんなここから。

150mmの43°ってもう作らなくなったのかな? と思ってたら2024年末頃からSavantが再生産されるようになって選択肢が増えた。

詳細: HOWTO: セッティング > トラック固有 > Paris V3

Bear

キャストでハンガー130mmは貴重。

Don't Trip

LDPからダウンヒルまで。

前後ともアングル調整機能付いてる(ものが多い)。

Ronin

クイーンピン(サポートピン)が特徴。

欲しいと思ったときにはモノが無く、再生産されたときには金が無い。

Valkyrie

コプランナーデザインが特徴。 DHスラロームタイプのフロントトラックはデュアルピボット。

Don't Tripもそうなんだけど、 「曲がらねー」と評価されたブランドは新モデルでレーキ増やしてくる。

Scythe Gear

レーキ13mmのモデルを出してる。どんなんよ。

Rojas

トラックの値段が大卒初任給と同じ。