Appearance
デッキ
ダウンヒル用デッキについてのあれこれ。
タイプ
トップマウント
いわゆるふつうのデッキ。トラックをデッキの下部に取り付ける。
入力に対して素直に反応するので機動性が高い。 デッキのどの位置にも足を置けるのでスタンスの自由度が高い。
ドロップダウン
トラックより内側の部分が沈み込むように下げられたデッキ。
下がり具合が控え目なものはマイクロドロップと言われる。 トップマウントと同じようにトラックはデッキの下部に取り付ける。 重心が下がることで安定性が増す。 またドロップ形状のおかげで足のホールド感が増す。 マイクロドロップの例(Pantheon Chase Hillerプロモデル)
TIP
ドロップダウンは足がピッタリ納まる位置があらかじめ指定されてる、 とも言えるので、 そのコンセプトから外れるスタイルで乗る場合は違和感を感じるかもしれない。
ドロップスルー
トラック取り付け部分に穴が開いている。
ベースプレートは上から、ハンガーは下から取り付ける。 重心が下がることで安定性が増す。
TIP
ドロップスルーデッキにトラックをマウントする際は、 ナットのめり込みを防ぐためにワッシャーを併用すること。
ダブルドロップ
ドロップダウン+ドロップスルーの複合技。
めちゃ重心が下がるので安定性マシマシ。 機敏な動きはちょっと苦手。 2010年ぐらい(?)まではメインストリームだったけど今はマイナー。 なんでかというとダウンヒルやる人たちのスキルが上がって デッキに安定性が求められなくなったから。初心者置いてけぼりやん。
ウィールベース(W/B)
前後トラックのマウント穴の内側の距離。デッキの性格が決まる。 長いと安定し、短いとクイック。
レース志向の人はW/B短め+リアトラックアングルを小さめ、な感じ。
何インチのW/Bが自分に合うのかを把握していると、デッキ選びに失敗しにくくなる。
長さ
あんまり気にしなくていい。長さよりもW/Bを気にしよう。
強いて言えばノーズ・テールが長いとその分旋回モーメントに影響するので、 長いと安定感があり短いと機敏。
幅
レース志向なら8"台から9"超えるぐらい、フリーライド用なら9~10"あたりかな。
太い方が安定感・安心感はあるがレールへのアクセスが悪い (頻繁に足をずらす必要がある)。
素材
カナディアンメイプル
成長が遅い分、密度が高い木材。大抵これがメインで使用される。
バンブー(竹)
Landyachtzの得意技。
ファイバーグラス
カナディアンメイプルに加えて1~2層使用されることが多い。
デッキが摩耗しファイバーグラスまで削れてくると、繊維が飛び散りチクチクする。
カーボン
どんな乗り物でもカーボン使ってると高い。
オプション
ウィールウェル
ウィールバイトを避けるために、ウィールが当たりそうな箇所を削った加工のこと。
これが無い場合、ライザーパッドでウィールバイトを避けると→車高が上がる、 となってしまうので、あるとうれしい。
ウィールフレア
ウィールバイトを避けるために、自動車のフェンダーのようにデッキの一部を曲げてある加工のこと。
副次的効果としてスタンス位置が把握しやすくなる(足裏でフレア部分を感じられるので)。
フラッシュマウント
トラック取り付け部が少し掘り下げられてるやつ。
コンケーブやドロップでうねうねしてるデッキでも トラックをピッチリ取り付けられるようにするためと、 アングルライザーを付けることを考えたときに 無駄に車高が上がらないようにするために付いてる。 あとはデッキによってはフラッシュマウントにアングルが付いていたり。
主なブランド
Prism
リアム・モーガンがやってるブランド。
ピーキーなデッキではなく 誰でも楽しく乗れるデッキを作ることを信条にしてる。
Pantheon
LDP用も多く展開するがダウンヒル・フリーライドもガチ。
問い合わせをするとオーナーのJeffが直々に回答してくれる。
Rayne
かつてのダウンヒルシーンを支えたブランドだか最近は元気が無い。 オーナーも代わったはず。
ダブルドロップのDemonseedは名作。
Arbor
2024年には立て続けにダウンヒルデッキをリリース。 「Arborがダウンヒル界に帰ってきた!」と興奮したユーザーが多数。
Arborもコンスタントに日本に入ってくるし、 石川県のLinkup Skateboard ShopはArborのダウンヒルデッキをまめに仕入れてるっぽい。
Loaded
Truncated Tesseractはゲートウェイデッキとしてお勧めされることが多い。
Landyachtz
名門 & 名作デッキ多数。
日本人ではSo Tanaka君が所属。
『ダウンヒルガールズ』のフーカちゃんが初めて乗ったデッキが LandyachtzのEvo。
ROCKET Longboards
すんごい高いのに案外日本で乗ってる人多い。
HAPPY Board Co.
高性能高機能がウリ。
ZENIT
実質剛健。カナダの本部で100%自社生産。
柔軟なカスタムオーダー対応が特徴。 グラフィックはもちろんのこと体重があるライダー向けにプレスまで変えてくれる。
Bonzing
割と安定して日本にも入ってくる。
Shangang Longboards
新進気鋭の中国ブランド。